インサイドセールス代行の相場より先に、SQLの定義を渡す。
2026.10.234分で読める
#パイプライン#GTM戦略

インサイドセールス代行を頼むと、まず料金表が出てきます。ただ、料金を比べる前に決めるものがあります。それは「何を商談として数えるか」です。代行先がアポを1件取る基準と、社内で商談と呼ぶ基準がずれていると、同じ金額でも成果の数え方が合いません。この記事では、相場の見方と、料金より先に渡す定義を整理します。

公開されている相場は、3つの料金体系に分かれる

公開情報の料金体系は、3種類。

料金体系 公開情報の中心帯 向いている状態
固定報酬型 月50〜70万円(1人あたり) 架電やメールの量を先に確保したい
成果報酬型 アポ1件1.5〜3万円 件数の目安が立っていて、成果で払いたい
複合型 基本料10〜50万円+アポ1〜2万円 基本の体制を持ちつつ、成果も連動させたい

出典:営業代行の費用相場(local-mp)/インサイドセールス外注費用の相場(GROP)(2026年8月の当社調査時点。料金を非公開にしている会社も多く、ここに挙げた数字は実際の見積りではなく公開情報から見える幅です)

同じ「アポ1件」でも、数えるものが違う

アポ1件の単価を比べても、中身は揃いません。日程だけ取れた面談と、課題を話してもらえた商談が、同じ1件として数えられることがあるからです。テレアポ代行は電話で日程を取るまでが主な役割です。インサイドセールス代行は、見込み客を育てて商談化し、営業へ渡すところまでを含みます。アポ単価だけで比べると、この業務範囲の違いを見落とします。

料金より先に決める、SQLの3条件

SQL(Sales Qualified Lead=営業に渡せる有効商談)は、当社では課題・決裁者・次の日付を同時に満たす案件を指す。

  • 課題を先方が自分の言葉で述べている:こちらが並べた課題に頷いただけでは数えません。
  • 決裁者が分かっている:話している相手が決める立場かを、商談の中で確かめます。
  • 日付の入った次の行動がある:「来月また連絡します」は数えない。「来週火曜に担当者と現場の見積りを確認する」まで決まっているものだけを数えます。

定義を渡すと、見積りの中身が決まる

代行先に3条件を渡すと、見積りで決まる項目が具体的になります。

  • 対象リスト:どの業種・規模の会社に架電するか
  • 成果の単位:アポ1件を単価にするか、3条件を満たした商談1件を単価にするか
  • 引き渡しの基準:どの状態で営業へ渡し、渡せなかった件をどう戻すか

これで、固定型と成果型のどちらが自社に合うかも比べられます。成果報酬型なら、アポ単価ではなく有効商談単価で比べます。

最初にやること

  • 直近3か月の商談を、3条件で仕分けする(満たした件数を数える)
  • 満たさなかった件の理由を、「課題が出なかった」「決裁者が不明」「次の日付がない」のどれかに分ける
  • 代行先に渡す定義書を、3条件と引き渡しの基準で1枚にまとめる
  • 見積りは、同じ定義書を渡した会社同士で比べる

代行に頼む前に、定義を社内で持つ

売上の詰まりは、商談の数が足りないことより、商談の質が揃わないことで起きやすくなります。受注率が読めず、目標から必要な行動量を逆算できない状態です。ここで代行に件数を増やしてもらっても、何を商談として数えたかが社内に残らなければ、次の代行先に同じ説明をやり直すことになります。

GTMエンジニアリングは、この3条件を一度決めて終わりにしない。CRMの項目と営業への引き継ぎ手順に組み込み、代行先が替わっても同じ基準で商談が積み上がる状態まで仕上げる。

支援の型の違いは営業代行とコンサルの比較、全体の考え方はGTMエンジニアリングとはで整理しています。

出典:当社の商談定義(有効商談の3条件)は社内の方法論に基づく。料金の数字は上記の公開情報に基づく。

よくある質問

インサイドセールス代行の費用相場はいくらですか?
公開情報では、固定報酬型が月50〜70万円(1人あたり)、成果報酬型がアポ1件1.5〜3万円が中心帯です。料金を非公開にしている会社も多く、見積りは稼働時間・対象リスト・契約期間で変わります。
有効商談(SQL)とは何ですか?
商談として数える条件を満たした案件のことです。当社では、課題を先方が自分の言葉で述べていること、決裁者が分かっていること、日付の入った次の行動があることの3つを同時に満たすものとしています。
インサイドセールス代行には何を渡せばよいですか?
有効商談の定義、対象リストの条件、営業へ引き渡す基準、引き渡せなかった件を戻す基準の4つを1枚にまとめて渡します。同じ定義書を複数の会社に渡すと、見積りを同じ条件で比べられます。

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