
これまで生成AIは「文章を書く」ことが中心でしたが、ここにきて映像や音声といった領域にも踏み込み始めています。5月に公開された新しいAIを起点に、AIの「つくる力」が広がると、働く人と採用する企業にとって何が変わりうるのかを先読みで整理します。
Pickup:注目の技術
① 会話だけで映像を生成・編集できるAI「Gemini Omni」(ITmedia NEWS)
Googleは、文章・画像・音声・動画を入力にして、会話のやり取りだけで高品質な映像を生成・編集できる新モデル「Gemini Omni」を公開しました。物理法則や登場人物・場面の一貫性を保ったまま、「ここを差し替えて」と対話で修正できる点が特徴と報じられています。
転職を考えているなら:映像やデザインの制作は、ツールを使って「量をこなす」段階から、「何を伝えるかを決め、仕上がりを見極める」段階へと価値の比重が移っていく可能性があります。ソフトの操作スキルそのものより、意図を言葉にして方向づける力が効いてくるかもしれません。
採用する企業なら:制作・マーケティング職などの採用要件が、「自分で制作できる人」から「AIに的確な指示を出し、品質を判断できる人」へと変わっていく可能性があります。とくに広告・メディア・IT領域では、作品の量よりも「なぜそうつくったか」を語れるかを見たい場面が増えるかもしれません。
知っておきたいのは、AIが手を速くしてくれるほど「何をつくるか」を決める力が問われるようになる、ということです。
出典:ITmedia NEWS(2026年5月20日・本文は転載せず要約しています)
② 声で文章を作る「Docs Live」も登場(Impress Watch)
同じ開発者会議では、音声で文章を作成できる「Docs Live」など、声で操作するAI機能も発表されました。キーボードに向かわずに話しかけて成果物をつくる流れが、少しずつ広がりつつあります。
転職を考えているなら:議事録づくりや資料作成のような定型業務は、声やひと言の指示で片づく場面が増えていく可能性があります。空いた時間を、AIには任せにくい合意形成や関係づくりに振り向ける準備をしておくと、強みになるかもしれません。
採用する企業なら:事務・アシスタント的な業務の一部は、AIが担う前提へと変わっていく可能性があります。人に任せたい仕事を「作業」から「判断・調整」へと描き直しておくと、求人の魅力づけや配置の見直しに役立つかもしれません。
押さえておきたいのは、作業が速くなるほど「人にしかできない部分はどこか」を見極める目が大切になる、ということです。
出典:Impress Watch(2026年5月20日・本文は転載せず要約しています)
今回の動きに共通するのは、AIが扱える領域が文章から映像・音声へと広がり、これまで人の手作業だった「制作」にまで踏み込んできたことです。仕事への影響は、3つの視点で整理すると見通しやすくなります。第一に、手順が決まっていて再現しやすい制作物ほど、AIに早く任されていく可能性があること。第二に、「何を・なぜつくるか」を決める意図や判断は、引き続き人の比重が大きいこと。第三に、信頼や対面での関係づくりといった、AIが代わりにくい仕事の価値が相対的に高まること。新しい技術が登場したときほど、自分の仕事をこの3つに当てはめて眺めてみることが、次の備えにつながります。
本記事の見解はWeaveXによるものであり、引用元各社の見解を代表するものではありません。



